#香椎台 木もれ日日記

香椎宮の森の木陰で、広い空をながめながら日々の思いを綴ります

2023-01-01から1年間の記事一覧

私たちは、私はどう生きるか

「君たちはどう生きるか」ー よく知られている吉野源三郎の少年少女向けの名著であり、それを基にしたといわれる宮崎駿監督のアニメタイトルでもある。その制作にいたるNHKドキュメント「プロフェッショナル」を観て、次いでWBCのジャパン優勝までのドキュメ…

人はプーさんに劣る?

くまのプーさんは、子どもによく愛されているキャラクターだ。チビちゃんのベッドにもそのぬいぐるみが2体転がっており、人形ごっこや、寂しい時の話し相手にもなっている。 でも最近、リアルの熊のニュースがよく登場している。町なかを歩いていたとか、山…

天井のない監獄 (Open-Air Prison)

それはある日、とつぜん目の前にできていたんだ。 網を張った鉄格子の壁ができていたんだ。 そりゃ、びっくりして、あとずさりして急いで逃げ出したよ。 だって手を掛けたら網がからむし、塀はのぼれたもんじゃない。 近寄ったり、そこをうろうろしてたら何…

山寺を登りきれたよ

ちょっと前からチビちゃんと旅をするのもいいな、と思いつつ時間ばかり過ぎていくのをボーっと眺めていた毎日だった。でも家族にせかされ、本人も乗り気のようで、本気で飛行機やレンタカー、ホテルを調べ、手配し、スケジュールをプランしました。だって一…

平和、命そして信頼

昨夜、テレビのスイッチを押したらNHKの番組「クローズアップ現代」がやっていた。すでに終わりごろではあったが、桑子さんがロバート・キャンベル氏にインタビューしていて、ちょっと気になって見入ってしまった。 氏は日本文学研究者だが、ウクライナを訪…

ある日、忍野の里で

梅雨明けの情報が各地でちらほら聞かれたこの時期、富士山麓の忍野の里へ行く機会があった。さいわい雨にはあわず、朝方は高地のためか、さわやかな空気を味わうことができた。 すこし車をころがし、河口湖へ向かう。山中湖とはまた一味違い、湖岸にはいろん…

向日葵が語るもの

♫西から昇ったお日様が 東へしィず~む…♫ 天才バカボンよろしく、近所のひまわり街道の花たちは日が沈むと東を向いてしまう。明朝の日の出を待つかのように。(この道は、春には菜の花が咲き乱れ、夏にはひまわり、そして秋にはコスモスと季節感たっぷりに彩…

明日も晴れるかな

中国では2016年、かつての一人っ子政策から転換して複数の子どもを持てるようになったにもかかわらず出生率は低下しているという。おぼつかないまま高齢化社会に向かい、労働力減少、生産力低下にひた走るかもしれない。といっても全世界の華人社会を思…

いのちの重さ、って?

五月の初旬、いろいろとお世話になった方が亡くなった。それ以来、頭の中になにか気力やら思考力やらが少なくなったような気がして、何事にも手につかないような毎日だった。 一年余り前のこと、ステージIV=末期での治療にのぞんでいて、週3日病院に通い、…

♫ドン、となった花火が…

デジャブ…、既視感、そう、いつか見た光景。忘れたりしても、忘れられない、そしてふとした瞬間、頭の片隅によみがえる記憶、映像といった意味だろうか。 先日の福岡の香椎浜で見た情景だが、不謹慎かもしれないけど、これは難民キャンプじゃないかと思って…

「生きる」とは

”いのち短し 恋せよ乙女…” 夜更けの公園のブランコに揺れながら、ゴンドラの唄を口ずさむ老境の男のシーン。 70年前の黒澤明監督の名作だが、それをノーベル賞作家のカズオ・イシグロがリメーク脚本を担当した、「生きる LIVING」が先月末から上映されてい…

花を見るには…

最近いくつかNETFLIXのドラマを見たなかで、「ミスターサンシャイン Mr. Sunshine」24話がとてもよかった。5年ほど前の作品なのだけど、評判どおり、その美しい映像が随所にみられ、それだけでもいいし、粋なセリフがなんともいい。 韓国最後の名家の孫でヒ…

「和解」の朝

新しい一年が始まる日、日の出の時間をあらかじめ調べ、薄暗い早朝に皆そろって起きだし、近くの公園の草広場をめざした。チビちゃんも肌を寒気にさらし目をパッチリ開けている。 すでに大勢の人々が、思い思いの祈念を胸に集まっている。子どもたちは元気だ…