#香椎台 木もれ日日記

香椎宮の森の木陰で、広い空をながめながら日々の思いを綴ります

明日も晴れるかな

中国では2016年、かつての一人っ子政策から転換して複数の子どもを持てるようになったにもかかわらず出生率は低下しているという。おぼつかないまま高齢化社会に向かい、労働力減少、生産力低下にひた走るかもしれない。といっても全世界の華人社会を思えば、その膨大な人口からは、言われているようなことは容易に想像できない。

日本もだいぶん以前からその兆候は指摘されつつも、低賃金政策は変わらず、すなわち将来どころか直近の生活にも追われ、結婚もおぼつかないまま少子化に歯止めがかからない。外国からの労働力輸入にしても劣悪な研修生制度の弊害と入管法の改悪で、どれだけのめどがつけられるやら…。

そんな大所高所の話はともかく、身近な話として、中国どころか日本でも一人っ子家庭が多いのでは、と思う。1プラス1が1(もしくはゼロ)という数式をよしとするかどうか。単純計算でもその答えは容易にわかる。

産むか産まないかは当事者の考えであり、判断することだ。また産もうにも、思うにまかせない苦しみは間近にあってひとごとではない。問題は結婚したい、子どもがほしい、安心して家庭をもちたいという願いを、この社会が保障できるかどうかという話。

まして「富国強兵」のため、お国のために「産めよ、増やせよ」とはとんでもない、当事者意識を持ちえない年寄りの戯言でしかない。

子どもや孫など、自分以外の将来世代にとって気候変動、環境問題は本当に切実な問題になるといわれる。そして「若い世代」の声も日増しに大きくなりつつある。しかし多くの世間(企業社会)にあってはSDGsはビジネスチャンスでしかない。原発しかり…。

「我亡きあとに洪水はきたれ」という無責任の極みから決別し、何がしか自分のできることは何かを考えたい。