#香椎台 木もれ日日記

香椎宮の森の木陰で、広い空をながめながら日々の思いを綴ります

向日葵が語るもの

♫西から昇ったお日様が 東へしィず~む…♫ 

天才バカボンよろしく、近所のひまわり街道の花たちは日が沈むと東を向いてしまう。明朝の日の出を待つかのように。(この道は、春には菜の花が咲き乱れ、夏にはひまわり、そして秋にはコスモスと季節感たっぷりに彩られる。たぶんボランティアの方かと思われる男性が雑草を抜いたり、耕して施肥し苗を植えておられるのだ。膨大な作業を黙々と…。わが家では勝手に○○街道と名付けています)

「ひまわり」といえば、ソフィア・ローレンマルチェロ・マストロヤンニのかつての映画を思い出してしまう。第二次大戦時、戦線で行方の知れない夫を、結婚間もなく引き裂かれたソフィア・ローレンが戦争終結後、はるばるイタリアからソ連領内へと探し求めていくその先には、ひまわりの花が広大な海のように咲いていた。そして何とも言えないもの悲しいメロデイとともに。

この映画ではひまわりの花と、もう一つ印象的なシーンが忘れられない。戦地の雪原の中で記憶を失い倒れていたマルチェロをロシアの少女が自分の家へと引きずっていく、なんとも力強いものと思った。

気になって調べてみると、なんとそのロケ先はウクライナドニエプル川の近くらしい。当時のソ連ウクライナの悲惨な関係の歴史も忘れてはいけない。

話は変わって、最近、ロシアのメドヴェージェフ前大統領がとんでもないことを言い出している。「このウクライナ戦争は(核兵器で)広島と長崎と同じようになれば、すぐ終わる」 この彼はプーチンと首相と大統領の座を何度も入れ替わっている。つまり同じような人格と思えば間違いない。

福島の原発災害後、放射能をひまわりが吸収してくれる、という話があった。としてもそのひまわりの処理をどうするか、という問題が堂々巡りしてしまうのだが…。かの前大統領が、核兵器の使用後の世界まで想像しているとは思えない。麦も育たない荒野に向日葵だけが咲き誇っているような世界は許せないものと思う。