#香椎台 木もれ日日記

香椎宮の森の木陰で、広い空をながめながら日々の思いを綴ります

ケンカと戦争

友人や恋人、さらには夫婦だって喧嘩は日常的なもの(もちろん中にはケンカなんてしたことない!と仰る向きもあるだろうけど)。それぞれの感じ方や意見をぶつけ合ってけんかになり、やがて折れ合うかして互いに調整し、また違った関係を取り結んでいく。まあ、取り返しのつかないことで破局に陥る、なんてこともありうるけれど。なるべく手には何も持たないほうがいい。

ウクライナはロシアにとって西側に向いた最前線。大昔はロシアにとって故郷のようなもの。ソ連邦に組み込まれて、文化的にも人的交流でも一帯の国だった。それがソ連崩壊にともなって東欧の各国の独立機運にのり独立。ロシアも認めた。大量の核兵器もロシアに引き上げて、でもチェルノブイリ原発事故は残ったまま。

それが今回のロシアの侵攻で占拠され、要員が拘束され、放射能もれが心配されている。その意図ははっきりしていない。

互いの国に互いの民族が暮らし、兄弟のようだったにも関わらず、ウクライナが西に顔を向けたばかりにロシアから憎悪され、あげく核兵器の使用もちらつかせ、国際世論に対抗しようとしている。

長崎の田上市長は、第2の戦争被爆地の首長として、長崎を人類の悲劇の最終地であれ、と今回の事態に強く抗議した。

対話は互いの顔をむき合わせ、言葉を交わすこと、自制しつつ謙虚に。「ごめんなさい」ってちゃんと相手の目を見て言うんだよ、と子どもに言い聞かせることはなかったのかな、プーチンは。勝手な理屈をこね、言うことをきかなかったから銃を撃っただけ。とはケンカにもならない、あまりの自己中心にすぎない。