#香椎台 木もれ日日記

香椎宮の森の木陰で、広い空をながめながら日々の思いを綴ります

♫祝いめでたの若松様よ

7月15日、まだ明けきらない4時59分、博多の町に男たちの大群が駆け巡った。コロナ禍で中断を余儀なくされたうっぷんを、この時ばかり吐き出すかのように。ひとつの山笠の一団に300人から800人ほどの担ぎ手、囃し手(?)、男の子、女の子の締め込み姿も凛々しい。7つの山笠がタイムと勇壮さを競って。辻々の歩道には見物の人々が大勢集まっていました。その歴史は770年余りの昔、当時流行していた疫病を退散させようとしたことから続いてきたといいます。ちょうど今の世相と似ているのかも…。

一番山笠にのみ許されるという「祝いめでた」の唄い。この日を目途にいくつもの行事を重ねて盛り上げてきた男たちの勇壮な歌声には身震いするものがある。やがて「(博多)手一本」で締められる。

そのクライマックスからすでに半月余…。時を前後して、参議院投票からも同じように時間が流れた。こちらは突然の痛ましい事件が最終盤におこり、なんとも変な空気の中で結果を知ることとなった。その半月あまりで何がどうなったのか。むしろ舞台裏の暗闇が次々に明るみに出て、思わずそんなはずじゃ…、と思ってはいないだろうか。

でも、昨今の世界を震わす戦禍と国内の鬱積した空気は、やがて朝もやを突き破り、夜明けを目指して、たくさんの民衆が立ち上がり駆け巡る、そんな動きを招かざるを得ないような予感を思ってしまう。Day Dreamは白昼夢とも夢想とも訳されるが。