#香椎台 木もれ日日記

香椎宮の森の木陰で、広い空をながめながら日々の思いを綴ります

心の窓をひらいて

夜通し降り続けた雨でしたが、早朝4時、一段と激しく地面をたたきました。またジメジメした一日が始まるのか、とちょっぴり憂鬱な気分になりかけたころ、嘘のようにピタッと止んでびっくりしました。

そして夜が明けて、うっすらと空が明るさをとりもどし、昼前にはもうすっかり夏の空。カッと日差しも強く。ふと気がついて車のエアコンを切り、両側の窓を開け走らせると、なんと爽やかな風が車内に吹き込んでくるではありませんか。このわずか数時間の変化には驚かされます。

こうしたことには、それなりの理由や原因があるのでしょうが、とすれば変わりっこないよ、というような物事にも変わる可能性があるのでは、と期待してしまいます。

頑固な首や肩の痛みも、行き詰まった世の中の空気も、なかなか治まりそうもないコロナも…。劇的に変わる可能性がないわけじゃない。ちょっとした気づきで車の窓を開けてみたように、閉ざしてしまいがちな心の窓を思い切って開けてみること。

同志社大の浜矩子先生は、行き詰まった日本経済に対して、三つの出会いを示しています。一つ目は「多様性と包摂性の出会い」、二つ目は「正義と平和の出会い」、そして最後に「狼と子羊の出会い」。最後の出会いは旧約聖書の「狼は子羊と共に宿り、豹は子山羊と共に伏す」、つまり現代では狼のような大企業も子羊のような中小企業のお世話にならなければ生きていけない、との意味だそう。

そうした三つの出会いがベースになって、人間を幸せにする経済活動の姿ができる、とのこと。なんとも過激なことを述べられる、と最初は思ったけれど、過去、現在、未来と諄々と説く話に思わずうなづきました。詳しくは浜先生のご著作にどうぞ。